最近になって部下が以前ほど喋らなくなったような気がする・・・
一体どうしたんだろう?何か心境の変化でもあったのかな?部下がこんな時に上司として、どんなふうに接すればいいんだろう?
なんか、最近の子は扱いが難しいから、そのままにした方がいいのかな?
部下が最近なにも言わなくなった、、、。
この記事では、部下がなにも言わなくなった時にどんな原因が考えられるのか、そして、上司として、どんな対応が必要なのかについて解説しています。
部下がなにも言わなくなった原因を見つけそして、対処法を実践することで、今抱えているモヤモヤしている感じを解消するキッカケになれば幸いです。
本記事では、下記の内容を解説します。
■部下がなにも言わなくなった原因7つ
■部下がなにも言わなくなった時に上司ができること
■部下へのコミュニケーションが職場の生産性をあげる?
この記事を書いている僕は、不動産投資会社で4年間勤務していました。
部下の辛さや、上司の大変さを経験してきました。
今回は『部下がなにも言わなくなった原因と対処法』について解説していきたいと思います。
部下がなにも言わなくなった原因7つ
以前はよく喋っていた部下が、急になにも言わなくなった。
上司のあなたは当然「何かおかしい」と思いますよね。
では、なぜ、あなたの部下はなにも言わなくなってしまったのでしょうか?
ここではその原因について、考えていきましょう。
あなたの部下の言動を思い返してみて、下記の原因に当てはまっているものがないか、振り返っていきましょう。
原因1:仕事が辛いから
仕事を辛く感じると、元気がでません。
つまり、仕事へのやる気をなくすわけです。
そんな状態では、なにも言わなくなるのも当たり前ですよね。
心配なのが、そのままマイナス感情が高まって、会社を辞めてしまわないかです。
せっかく育ててきた部下が自分の元から去っていくことは、上司にとっても辛いことなはず。
【対処法】
仕事が辛いと感じる部下には仕事量を減らすか、もしくは相方をつけて仕事を分担するようにしましょう。
まじめな人ほど、周囲に相談ができず、1人で抱え込む傾向にあります。
なので、チームを組ませて、良き相談相手、良きパートナーをつけてあげましょう。
そうすることで、人が変わったかのようによく喋るようになります。
原因2:自信がなくなったから
人はミスをする生き物です。
ですが、仕事のことになると、失敗すると怒られます。
何回も怒られたりすると、「自分はできない人なんじゃないだろうか?」とか「自分の考えより、先輩の指示にしたがっていよう」などと考えてしまいます。
そうやって、自分の考えを封印する方に走ってしまうんですね。
【対処法】
自信がないなら自信をつけさせましょう。
言うのは簡単ですが、「じゃ、どうやって自信をつけさせればいいの?」と思われるかもしれません。
方法はいろいろありますが、僕がオススメするのは『責任の伴う仕事をさせる』です。
「仕事でミスが多い人に、責任のある仕事を任せてもいいの?」と思われるかもしれません。
不思議なことに、責任が伴うとミスって減るんです。
もちろん、最初の頃はわからないことも多く、ミスを連発するかもしれません。
ですが、部下本人が責任感を持ち、試行錯誤することで、ミスが減り自信につながるのです。
ただ、部下の中には、上司のそういった思いやりがわからず、「パワハラだ」とか「嫌がらせだ」と文句を言う人もいます。
そんなときは、部下の仕事へのモチベーションをあげましょう。
モチベーションのあげ方は下記の記事でも解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。
-
【難しく考えすぎてたかも】部下のモチベーションをあげる3つの方法
続きを見る
仕事へのモチベーションが高ければ、「よし!頑張ろう!」と思い、モチベーションが低ければ、「めんどくさいなぁ、、、」と、思考がマイナスの方へ行きがちになります。
原因3:上司が信用できないから
部下が頼れるのは上司しかいません。
上司を信頼できなければ、仕事に対するやる気も失われ、意気消沈し、やがてなにも言わなくなるのです。
上司からすれば、多くの部下の中のひとりなのかもしれません。
しかし、部下からすればたった1人の上司なんです。
上司がこのことに気がつかないと、部下の扱いがぞんざいになりがちです。
【対処法】
部下から信頼されるようにすることは、難しいように感じるかもしれません。
部下から信頼されるためには、下記の条件が必要です。
・部下との約束を守る
・職権を振りかざさない
・部下以上に仕事をする
・感情任せに怒鳴らない
・コミュニケーションをとる
一見すると簡単なように思われるかもしれませんが、実際にやってみるとなかなか難しいです。
人間は感情の生き物なので、つい感情任せに怒鳴ったり、相手のことがわからずコミュニケーションが取れなかったりします。
原因4:やりたいことができないから
そもそも、入社してくる人には少なからず『入社する理由』があるはずです。
例えば、
・こんな製品を作ってみたい
・海外支社に行って経験を積みたい
・社会に貢献できるようなプロジェクトに携わりたい
など。
こういった、『入社する理由』がその社員のモチベーションになり、やる気の原動力にもなっています。
そのため、いつまで経っても、「やりたいことができない」「やりたいことをさせてもらえない」となると、その会社に見切りをつけるわけです。
その結果どうなるのかというと、近いうちに退職していきます。
【対処法】
もちろん、会社なのでやりたいことをやらせていては、仕事になりません。
この時できることは3つあります。
①希望の部署に移動させる
②「今はできないが、将来希望の仕事ができるようにする」と約束する
③「あなたのやりたいことと、会社があなたに期待していることがズレている」と伝える
②を伝える目的は、将来に希望を持たせることです。
将来やりたいことができるとわかっただけでも、今を頑張れるようになります。
もちろん、その場を収めるようないい加減なこと約束をしてはいけません。
そして、③については、厳しいように感じるかもしれませんが、これはお互いのためでもあるんです。
いつまでもやりたいことができないところにいても、その部下の将来性を奪うだけです。
部下は、ダラダラ仕事をするようになります。
そして、そんな部下が会社にいても、全体の士気に関わりますし、生産性も上がりません。
原因5:上司が怖いと思っているから
上司が怖くてなにも言えなくなるような部下も中にはいます。
特に気が小さい人や、物静かな人に多いです。
そういった人たちは、上司の普段の大きな声にもビクビクしています。
もちろん上司は怒鳴ったり、威圧をかけているわけではありません。
それでも、そういった人達からすると、そう感じてしまうことがあります。
【対処法】
原因として考えられるのは、コミュニケーション不足です。
お互いのことを知らないために起きてしまう悲劇。
裏を返せば、お互いがどんな人かをわかっていれば、そういった誤解も生じにくくなります。
お互いをよく知るためには、コミュニケーションももちろん大事ですが、前提として、相手のことを知ろうとするかどうかなんです。
上司であるあなたは、管理職ですから、部下以上の仕事をしているはずです。
もちろん仕事に追われて、時間を作るのが難しいのかもしれません。
しかし、部下のことが理解できないのでは、せっかくの『人』という資源を無駄にしているようなものです。
部下の育成も上司の仕事ですから、「部下のことをよく知らないなぁ」と感じたのなら、ぜひ部下のことを知ってあげてください。
原因6:プライベートでつらいことがあったから
プライベートがうまくいかないと、仕事へのやる気もなくなります。
例えば、
・家族や恋人と喧嘩した
・好きだったアイドルグループが解散した
・SNSで誹謗中傷を受けた
など。
そういった、つらい出来事があると立ち直れず、職場にまで持ってきてしまう人たちがいます。
つらい出来事というのは、心が傷ついている状態です。
すぐに回復できる人ならいいのですが、そんな人は少ないはずです。
中には、プライベートと仕事を切り離している方もいますが、多くの方はそれができません。
そのようなとき、「プライベートを仕事に持ち込むな!」と叱る上司もいますが、この対応は間違いです。
【対処法】
心が傷ついているときは、時間をかけて回復させましょう。
溜まっている有給があるなら、有給を使ってゆっくり休ませるとか。
1週間もすれば、回復するかと思います。
仕事で生産性をあげるには、精神が健全であることが必要です。
精神が不安定な状態では、仕事に集中できませんし、ミスが増える原因にもなります。
しっかりと休養をとって、また頑張れるように支えてあげましょう。
原因7:相談しても解決できないと思っているから
部下が困難にぶつかったときや、仕事で悩みを抱えているときなんかは、まっさきに相談するのが上司です。
しかし、上司に相談したものの、解決できない。
上司の言っていることが理解できない。
そんなことから、上司に相談することをやめ、なにも言わなくなってしまう部下もいます。
【対処法】
人の相談にのるというのは難しいもので、それが『相談』なのか、それとも『愚痴』なのかを見分けないといけません。
というのも、相手は愚痴をこぼしているのに、「そういうときは、こうしなきゃ」と良いアドバイスをしても、相手からすれば、「そんなアドバイス求めていない」と思われるわけです。
相談を持ちかけられたときの対応方法として、「〇〇すべき」というようなアドバイスではなく、「私なら〇〇するけど、参考にしてみて」とジャッジを相手に任せることです。
「〇〇すべき」だと、指示や命令されているみたいに捉えられがちになり、自分のやりたいことが否定されているような気持ちになります。
相談される際は、指示や命令形にならないように注意しましょう。
部下がなにも言わなくなったときに上司ができること
部下がなにも言わなくなったときに、上司がまずすべきことは、部下の行動を観察することです。
「なぜ、行動を観察するの?」「他にやることがあるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、なにが原因で部下はなにも言わなくなったのか、わからないからです。
わからないから、どんな対応をすればいいのか検討もつきません。
なので、部下の行動を観察し、その行動から原因を見つけるのです。
人間は感情で動く生き物なので、その感情は行動に出ます。
例えば、
・嬉しいことがあると、つい鼻歌が出る
・怒っている時は、声が大きくなる
・哀しいことがあると、ため息が増える
・楽しみがあると、身なりを綺麗にする
このように、心に変化がある場合、人間はなにかしらの行動にでます。
部下がどんな行動をとっているのかで、どんな心の状況なのかを考えてみましょう。
部下の普段の行動から、その部下の心境を推しはかることができます。
上司であるあなたが、部下に話しかければ、無視されることはありませんよね。
部下がどんな心境なのかをわかった上で、どんなことができるのかを見つけやすいです。
実は、部下は何かあるごとにサインを出します。
そのサインに気が付かない上司が多いのも、部下がやる気をなくしてしまう原因になります。
下記の記事では、部下が出しているサインについてまとめています。
-
【上司へのサイン】部下がストレスを抱えると、こんな行動にでる
続きを見る
部下のサインを見逃さず、早い段階から気づいてあげることで、「なんでなにも言わなくなったんだろう?」と余計な考えに時間を使う必要もなくなります。
部下との良好なコミュニケーションで職場の生産性が上がる?
部下とのコミュニケーションが良好なら、職場の生産性も上がります。
人は1人で生きていくことはできませんから、誰かを身近に感じることが必要なんです。
例えば、職場で相談できる人や頼れる人、愚痴を聞いてくれる人がいるというのは安心感につながります。
職場での安心感を持つことで、部下一人ひとりが「もっと頑張ろう」と思えるようになり、結果的に生産性が上がります。
日本人はコミュニケーションが下手だと言われます。
下記の記事では、部下とのコミュニケーションについてまとめてみました。
興味ある方はチェックしてみてください。
-
【実は簡単かも】上司と部下の正しいコミュニケーションの取り方
続きを見る
まとめ
部下も人間ですから、いろんな感情を持っています。
ブログでは、部下がなにも言わなくなった時の原因を7つご紹介しました。
あなたの部下に該当する項目はありましたか?
人の気持ちを動かすことは簡単なことではありませんが、せっかくあなたのもとにやってきた、可愛い部下を大切に育てたいですよね。
ということで、今回は以上です。
-
【遠ざかる心の距離】上司と部下の信頼関係が失われていく理由
続きを見る
-
【まだ修復できる?】職場に一人はいる嫌いな部下への接し方について
続きを見る