残業せずに、仕事を終わらせて定時に帰宅する部下っていますよね。
残業しないにこしたことはありませんが、みんなが残業している中で、一人だけ先に帰ってしまうと、チームワークが乱れるだけじゃなく、仕事も進みません。
この記事では、残業しない部下の対応方法について解説しています。
残業しないことがチームワークをみだすんじゃないかと心配な上司の方の参考になれば幸いです。
本記事では、下記の内容を解説します。
・部下が残業をしないときの対応方法
・部下が残業しない理由
・残業することは正しいこと?
この記事を書いている僕は、不動産投資会社で4年間勤務していました。
部下の辛さや、上司の大変さを経験してきました。
今回は『部下が残業をしないときの対応方法』について解説していきたいと思います。
部下が残業をしないときの対応方法
部下が残業をしないのは、一言で言えば、部下が残業をすることに意味を感じていないからなんです。
そんな部下には、残業する必要性を理解させることが必要です。
仕事は一人じゃできないことを教える
他の記事でも書いていますが、仕事は一人ではできないんです。
残業しない部下の多くは、自分のことしか考えていない傾向があるんじゃないでしょうか。
そのため、自分の仕事が終われば帰ってもいいと考えている部下は多いんです。
残業を嫌がる部下は下記のようなことを考えています。
- 自分の仕事が終わったのに、なんで残業しなきゃいけないのか
- 早く帰りたいのに、なんで仕事の遅い人を手伝わなきゃいけないのか
仕事をする上で、自分のことだけじゃなく、周りの人のことも考えることが必要なんだと教えることが必要なんです。
『誰かが困っていたら手を差し伸べる』そうやって世の中も仕事も回っているんです。
残業の理由を説明する
『なぜ残業をするのか』ということも教えなくてはいけません。
というのも、理由もなくただ残業させられるのは、誰だって嫌ですよね。
特に仕事ができる人は残業を嫌います。
そこで大事なのが、残業をする理由を伝えて、納得してもらうことです。
例えば、
- 繁忙期で期限に間に合わせるため
- 急遽対応しなくてはならない案件がでたため
- 緊急の用事でどうしても帰らなきゃならない人の穴埋めのため
など。
ここで、大事なのはただ理由を伝えるだけで終わらせるのではなくて、部下に納得してもらうことなんです。
というのも、納得できないんじゃ、仕事に身が入りません。
それでは、仕事の生産性も下がりますし、非効率です。
最悪の場合、ミスの連発なんかされると、かえって手間になります。
もちろん、納得させるのは簡単なことではありません。
どんな説明をすれば相手が納得してもらえるのか、そういったところまで意識する必要があります。
責任のある仕事を任せてみる
あくまでも僕の経験則ですが、残業しない部下には、『仕事に責任を感じていない』という特徴もあるんじゃないかと思うんです。
例えば、
- 自分の仕事は終わったから、あとは自分の仕事じゃない
- 自分の仕事は雑務だから、雑務さえやっていればそれでいい
- 自分は責任者じゃないから、言われたことだけやればいい
など。
確かに、自分の仕事をキチッと最後までやるのは立派なことです。
ですが、それだと、『任された仕事以外はやらない』『仕事にプラスαがつけられない』といったことになり、結果成長が遅くなってしまうんです。
そこで、責任のある仕事を任せてみるのはどうでしょう。
そうすることで、仕事の全体像を把握するができるようになり、進んで仕事と向き合うことにつながるんじゃないでしょうか。
最初はうまくいかないことも多いかもしれません。
ですが、そうやって失敗を積み重ねることも、成長する過程では必要なことなんじゃないでしょうか。
部下が残業しない理由
それでは、なぜ部下は残業を嫌がるのでしょう?
その理由についていくつかみていきましょう。
理由1:自分時間が欲しいから
最近では、仕事よりもプライベートの時間を優先する人が増えましたね。
そのため、就業規則で定められている時間だけ、仕事をすればいいと考える人が多くなりました。
良い言い方をすると、『メリハリをつけて仕事に集中できる』と言えますが、悪い言い方をすると、『そこまで仕事に時間を費やしたくない』とも言えます。
理由2:自分の仕事が終わったから
仕事に対して、ドライな考えを持つ人もいます。
例えば、『自分のやるべきことを終わらせたのに、なぜ残業する必要があるのか』と考える人たちです。
残業をする理由はありますが、その理由に納得していないか、理解していないのが原因です。
理由3:給料に見合わないことはしたくないから
職場では、誰かが困っていたら手伝ってあげることがチームワークに繋がります。
しかし、残業しない人には、手伝うことを不公平に感じる人もいます。
というのも、『自分は早く帰れるように努力しているのに、なぜ努力しない人を手伝わなければいけないのか』『同じ給料をもらっているのに、不公平なんじゃないだろうか』と、給料に見合わないことはしない主義の人たちです。
残業することは正しいこと?
上司にとって、『仕事なんだから残業も必要』と、思われるかもしれません。
果たして、残業することは正しいことなのでしょうか?
ときには残業も必要
上司の立場からすれば、仕事をしている以上、止むを得ない事情で、どうしても残業する必要が出てくる時ってありますよね。
例えば、
- 至急対応しなくちゃいけない案件が出てきた
- トラブルが発生して、その日のうちに対応しないといけない
- 繁忙期でいつもの2倍近く仕事量がある
など。
仕事なので、当然期限があります。
期限に間に合わせるように残業することは必要な残業です。
無駄な残業とは
必要な残業がある一方で、無駄な残業もあります。
例えば、
- 残業代が欲しいから残業する
- 家に帰ってもやることがないから、会社に残って残業する
- 昇格評価月間だから、アピールするために残業をする
など。
上記のような残業って、ダラダラと仕事をしてしまい、結果生産性も悪いし、無駄な残業ですよね。
まとめ
まとめると、部下が残業をしない理由の根源に、残業することに対して、自分へのメリットを感じていないことが大きいんじゃないでしょうか。
逆にいえば、残業することが自分へのメリットになると思えるなら、残業を嫌がることもなくなると思うんです。
残業を嫌がる部下には、残業をしなければならない理由を説明する。
必要な残業と無駄な残業があることを、部下に理解させることからはじめてみてはいかがでしょう?
『必要な残業はする、無駄な残業はしない』
そんなふうに仕事ができれば、部下も残業することを嫌がらないし、生産性の高い仕事が期待できるんじゃないでしょうか。
ということで、今回は以上です。
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