期待していた部下から転職の意向を知らされたとき、上司としてどんな対応が適切なのでしょうか?
引き止める?それとも暖かく送り出す?
この記事では、部下から転職の意思表示を受けたとき、上司としての適切な対応方法について解説しています。
興味ある方はぜひ、最後まで読んでみてください。
本記事では、下記の内容を解説します。
・部下から転職の意思表示をされたときの対応方法
・部下からの転職の意思表示は本当に突然のことなのか?
・部下の転職に落ち込んでいる場合ではない!
この記事を書いている僕は、不動産投資会社で4年間勤務していました。
部下の辛さや、上司の大変さを経験してきました。
今回は『部下から転職の意思表示をされたときの、上司としての対応方法』について解説していきたいと思います。
部下から転職の意思表示をされたときの対応方法
部下から「転職したいです」と言われても困ってしまいますよね。
ここではそのときの対応方法について解説しています。
まずは話を聞きましょう
部下の話を聞くことは大事です。
突然「転職したいです」と打ち明けられた時のショックな気持ちもわかりますが、ここでは落ち込んでいる場合ではないんです。
と言うのも、すでに気持ちが固まっている部下もいれば、まだどうしようか迷っている部下もいるからです。
例えば、次の転職先がすでに見つかっているような場合、部下の気持ちはすでに他の会社にいっているので、引き止めても時間の無駄です。
ここは、暖かく送り出してあげるのも優しさです。
一方で、まだ迷っている部下には、引き止めるチャンスが残っています。
部下の気持ちがすでに固まっているのか、それともまだ迷っているのかを確かめるためにも、お互い冷静になって、話し合う必要があるんです。
期待していた部下から、退職の意向を告げられるなんて、ショックかもしれませんが、感情に任せてしまうと、後でさらに後悔することになりかねないので、注意が必要です。
部下が迷っているなら、引き止めるのもあり
部下から退職の意思表示があるということは、部下も覚悟をもって上司に伝えているんです。
そのため、引き止めることが難しいです。
ですが、引き止められないのかというとそんなこともありません。
今、会社を辞めることが部下にとってよくない結果になることを、あなたが本気で思うなら、その理由をそのまま伝えればいいだけです。
例えば、
- 入社間もない部下なら→もう少し社会人経験を積んでからでも遅くないんじゃないか
- 仕事が嫌になった部下なら→嫌なことなんてこの先たくさんあるのに、嫌なことがある度に転職していたんじゃ自分のためにならない
- やりたいことができないと感じている部下なら→やりたいことだけができる仕事なんてない。好きなことをやるためには嫌なこともやらなきゃいけない
など。
社会人経験が短い部下だと、やりたいことに集中したいと思うのも仕方がありません。
ですが、上司のあなたは、世の中そんなに甘くないことを知っています。
その経験を伝えてみてはいかがでしょう。
「自分も昔はいろんな失敗をしてきた、でもこう改善したから、今がある」といったストーリーで語りかけてみてはいかがでしょう?
ストーリーで語りかける方が、相手に伝わりやすいです。
部下の退職をチャンスと捉える
部下の退職を悲劇と捉えがちですが、逆にチャンスでもあるんです。
チャンスという表現は、不適切かもしれません。
ですが、部下の退職をただ『部下が退職する』で終わらすのではなく、部下が辞める原因を突き止め、改善する必要があるからなんです。
というのも、部下が辞めるのには、理由があります。
その理由を一人だけがもっているのかというと、そんなことはないんです。
同じような理由を抱えていて、退職を考えている部下がいるかもしれません。
例えば、
- 仕事の量
- 上司への不満
- 職場の人間関係
などですね。
部下の辞める理由をきちんとヒアリングできれば、他の部下の退職を防ぐことにつながります。
なので、部下の退職をチャンスとみて、他の部下が同じように辞めていかないよう、理由をヒアリングし改善していく必要があるんです。
部下からの転職の意思表示は本当に突然のことなのか?
ここでは、部下からの転職の意思表示は、本当に突然なのかどうかについて、考えてみたいと思います。
上司は『突然』だと思いがちですが、辞める部下は事前にアピールしているんです。
例えば、
- 意見を言わなくなった
- 身の回りを片付けるようになった
- 仕事が終わるとすぐに帰ってしまう
など。
辞める人の特徴として、上記のような行動をします。
「気がつかなかった」ではもう遅いんです。
仕事が忙しいのもわかりますが、大切な部下なら普段から気にかけてあげましょう。
そうすることで、退職を未然に防ぐことができます。
下記の記事でも解説しているので、興味ある方はチェックしてみてください。
≫≫【危険な兆し】部下が退職するかもしれない、その前兆とは【11個ある】
部下の退職に落ち込んでいる場合ではない!
部下が退職するのは悲しいことですが、落ち込んでいる場合ではありません。
上の方でも少し触れましたが、部下の退職は逆にチャンスでもあるんです。
部下が辞めるからには、理由があるはずです。
上司のあなたは、その理由に思い当たることがありますか?
「いくつか思い当たることがある」と思った上司は部下のことをよくみている上司です。
逆に、「こんなに気にかけているのになんで辞めるんだろう?」と思った上司は部下のことをみていない上司です。
というのも、上司という立場上、部下への想いがどうしても一歩通行になりがちなんです。
よくあるのが、『厳しくするのは部下のため』と思っている上司です。
仕事をしていく上で厳しさは大事ですが、厳しくなりすぎていませんか?
厳しさだけでは、上司の本当の気持ちが伝わらないんです。
本当の気持ちが伝わらなければ、『自分のためをおもっての厳しさ』ではなく、『理不尽に怒られる』と部下は思ってしまうんです。
上司の部下を思う気持ちが、逆効果になるなんて、こんな悲しいことはないですよね。
なので、『理由』を伝えましょう。
なんで、こんなに厳しくする必要があるのか、部下が納得できる理由を伝えることで、上司の部下に対する気持ちも伝わるんじゃないでしょうか?
まとめ
部下が転職していくことは嬉しいことではありませんが、上司としてできることはたくさんあります。
部下と冷静に話し合い、それでも引き止めることができないなら、暖かく送り出してあげましょう。
そして、他の部下が辞めないように、しっかりと改善していきましょう!
ということで、今回は以上です。
≫≫【後悔先に立たず】部下の退職で後悔しないために、今からできること
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