こんなに頑張っているのに、認められない。なんでいつもそんなに厳しいの?
この記事では、上司の厳しさに込められた、部下への想いについて解説しています。
「上司が厳しくて、ついていけないかもと」、悩んでいる方の参考になれば幸いです。
本記事では、下記の内容を解説します。
- 上司の厳しさに込められた想いとは
- 厳しい上司の接し方
- こんな上司のもとにいたくないと、思ったら
この記事を書いている僕は、不動産業界で6年間勤務していました。
入社当初の僕は、何もできない、怒られてばかりのダメダメ社員でした。
それでも、役職をもらい、部下がつくようにまでなれました。
そこで、今回は『上司の厳しさに込められた想い』について解説していきたいと思います。
上司の厳しさに込められた想いとは
『上司が厳しい』という話は、めずらしくありません。
ですが、多くの部下が、上司の本当の想いを知らずに、ただ『厳しいだけ』と、我慢していることが多いんです。
上司が厳しいのには理由があり、そこには、部下への想いが込められているんです。
厳しい理由①:社会の厳しさを知ってほしい
新卒の社員に多いのが、学生の頃の感覚が抜けられないまま、社会に出てきた人たちです。
- 遅刻を頻繁にする
- 大事な要件でも、メールで済ませようとする
- 上司や先輩に対しての接し方が、学校の部活動と同じレベル
というのも、人との接し方には、『礼儀作法』というものがあるんです。
もちろん、学校の先輩に対しての『礼儀作法』もあります。
ですが、会社の上司や先輩と、学校の先輩を同じ扱いにしてはいけないんです。
社会では、この『礼儀作法』ができないと、うまく馴染めません。
うまく馴染めない代表例が、『周囲の人との人間関係』です。
下記の記事でも解説していますので、よろしければチェックしてみてください
なぜ、こんなことが言えるのかというと、僕自身、大学卒業後、フリーターをしていた期間が長かったので、この辺のことが意識できていませんでした。
その結果、最初に入社した会社では、散々な扱いをされたからです。
理由その②:仕事に対しての責任感を持ってほしい
会社が生き残るために必要なのは、お客様や取引先からの『信頼』なんです。
この『信頼』を失わせないために、責任感を持って仕事をしなければいけないんです。
上司が厳しいのは、この『信頼』を失わせないために、『責任を持って仕事に取り組んでほしい』という想いが込められているんです。
お客様の立場になってみて、もし、いい加減な仕事をされたら、次もその人に仕事を任せようと思いますか?
よほど付き合いが長かったり、他に理由がない限りは、任せないんじゃないでしょうか?
もちろん、チャンスを与えるという意味で、もう一度任せることがあるかもしれません。
ですが、そのチャンスって何度もないんです。
大抵の場合、最終通告の意味での『ラストチャンス』なんです。
理由その③:早く独り立ちしてほしい
上司にとって、もっとも喜ばしいのが、『部下の独り立ち』なんです。
『独り立ち』って簡単のようで、簡単じゃなかったりするんです。
- たくさんのことを覚えなきゃいけない
- ある程度、周りが認めてくれないといけない
- 独り立ちできるだけの、結果を残さなきゃいけない
実は、部下の独り立ちって、直属の上司の意見一つで決まることじゃないんです。
仕事での成果や、周りからの評価を総合的に考慮して「一人でもやっていけそうかどうか」を判断しているんです。
そして、上司のそのまた上司の、承認が必要なんです。
つまり、部下の独り立ちには、直属の上司だけじゃなく、周りからも認められることが必要なんです。
そのため、ときには難しい仕事を振ったり、場合によっては無茶苦茶なことをいうことがあるかもしれません。
ですが、その時の上司の心理は、「ここが勝負時だぞ」と伝えようとしているんです。
厳しい上司の接し方
とはいえ、上司が厳しすぎて、逆に萎縮してしまい、思うように成果を出せない。
そんなときは、考え方を変えてみてはいかがでしょうか?
- あまり深く受け止めない
- 上司の気持ちも考えてみる
- 否定されているのではなく、アドバイスをしてくれている
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
接し方①:あまり深く受け止めない
厳しい上司には、仕事にミスがあると、ものすごい勢いで怒ってくる人っていますよね。
- なにやってるんだ!
- そんなこともできないのか!
- だから、何回も同じことを言っているだろ!
上司の気迫に負けてしまい、「はぁ、もう立ち直れないかも、、、」と、心が折れがち。
正直、上司って、怒るのも仕事みたいなところが、あると思うんですよね。
僕自身、部下だった頃は、そんな上司に不満を持っていました。
自分が上司の立場になってみると、怒ることもときには必要なんだということがわかったんです。
なので、怒られたからといって、深く考えずに、次に進めばいいと思います。
もちろん、次はミスをしないように、反省することは必要です。
『反省はするけど、深く受け止めない』といった感じです。
接し方②:上司の気持ちも考えてみる
上司の立場になってみて、わかったことがもう一つあります。
それは、『言いたくないことでも、言わなきゃいけないときがある』ということです。
どういうことかというと、「そんなことをしてもいいんだ」と周りが、誤解をしないように管理することも上司の仕事なんです。
本当は、部下のとった行動が理解できるし、そうしたくなるのも仕方がないとわかってはいるんです。
でも、上司としての立場上、なにも対処しないというわけには、いかないときもあるんです。
この場合、わかりやすい上司だと、『厳しいけど、普段ほど厳しくない』という現象が起きます。
「あれ?思っていたほど怒られないぞ?」と、感じたことはありませんか?
接し方③:否定されているのではなく、アドバイスをしてくれている
上司は、仕事ができるからといって、人付き合いが上手いとは限らないんです。
上司の中には、不器用な上司もいるんです。
- 厳しい言い方でしか指導できない
- ストレートな言い方でしか、伝えられない
- 言葉で伝えるより、背中で見せた方が早いと思っている
そんな、不器用な上司が損しているところは、気持ちが部下に伝わらないことなんです。
その結果、部下は、『上司から否定されている』と勘違いしてしまうんです。
実は、むしろ逆で、不器用な上司ほど、部下想いな上司が多いんです。
部下のことを真剣に思っているからこそ、つい熱くなってしまい、そこに不器用さがプラスされると、誤解が生じるんです。
普段の上司を、よく観察しましょう。
こんな上司のもとにいたくないと、思ったら
『上司が厳しい』という理由だけで、この先を決めるのは、少し早いんじゃないかと。
というのも、上司にも2つのタイプの上司がいるからなんです。
- 部下の成長を、真剣に考えている上司
- 部下はただ、言うことを聞いていればいい、と考えている上司
この2つのタイプのうち、自分の上司は、どちらのタイプなのかを、見極めることが先だと思うんです。
なぜなら、上記でも書いていますが、『不器用な上司ほど、部下想い』なんです。
厳しさの中に、優しさがあるのか。
厳しくても、部下想いの上司なら、部下を大きく飛躍させます。
しかし、そうじゃなかったら、ただ、つらいだけの徒労に終わってしまいます。
これから、どうするかを考えるのは、自分がこれからついていく上司がどんな人なのか、その辺を見極めてからでも遅くはないんじゃないでしょうか?
下記の記事では『上司との関係がうまくいかなときの対処法』について解説しています。興味ある方はチェックしていてください。
参考記事:≫≫【どうして嫌うの?】上司とうまくいかない理由【会社では全てが仕事】
まとめ
上司が厳しくて、心が折れそうになることがあるかもしれません。
ですが、上司が厳しくするには、理由があるんです。
その理由に心当たりがないか、振り返ってみるのもいいんじゃないでしょうか?
見極めるポイントとしては、厳しさの中に、優しさがあるかどうかです。
最初のころは、その優しさに気がつかないことがあるかもしれません。
その際は、周りの先輩を見てみましょう。
先輩の、上司に対する評価、または接し方はどうでしょうか?
先輩たちはあなたより、上司との付き合いが長いんです。
その中で気づきや学びがあるなら、先輩達の上司に対しての評価も高いはずです。
仕事ができる上司ほど、仕事に対して、厳しいと思います。それは責任を持って、真剣に仕事と向き合っているからなんです。
そして、それを部下にも伝えたいんです。
「優しい上司がいいなぁ」と思われるかもしれません。
僕の経験上『優しい』だけでは、部下は大きく成長しないんです。
なので『優しい』『厳しい』だけで判断するのではなく、そこに『誰のための厳しさなのか』ということも、考えてみてはいかがでしょう?
ということで、今回は以上です。
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