宅建の資格を持っているけど、でも不動産関係に勤めた経験がないんだよなぁ、、、。
こんな未経験の僕でも、転職できるんだろうか?
この記事では、宅建の実務未経験でも、転職はできるということについて解説しています。
未経験でも、本当に就職できるんだろうか?そんな疑問にお答えします。
本記事では、下記の内容を解説します。
- 宅建があれば、実務未経験でも転職できます
- 宅建があると採用されやすい職種ってあるの?
- 僕は未経験で、不動産仲介の営業職に就きました
この記事を書いている僕は、不動産業界で6年間勤務していました。
そんな僕も、最初の会社に入社した当初は、業界未経験者でした。
そこで、今回は『宅建があると、未経験でも転職できる』について解説していきたいと思います。
宅建があれば、実務未経験でも転職できます
未経験者でも転職はできます。ですが、採用される確率を上げるためには、どの職種を狙うのかも大事だと思います。
未経験者が狙うべき職種
宅建は持っているけど、実務が未経験なら、狙うのは『営業職』です。
というのも、営業職の力の見せ所は、『交渉力』なんです。
つまり、宅建士としての知識よりも、営業として、どれだけ会社の売り上げに貢献できるのかが重要視されるんです。
例えば、住宅展示場やアパートの仲介業者の営業マンって、法律関係の話ってあまりしないですよね。
法律関係の話より、物件の特徴やメリット、デメリットの説明をすることが多いんじゃないでしょうか?
そして、契約の際に、重要事項説明をする人が出てくるくらいですよね。
これは、営業職は物件を売るのがメインで、深い法律知識を求められているわけではないからなんです。
じゃ、宅建を重要視している職種は何かというと、主に事務職です。
大きな会社になると、総務部や法務部といった、不動産取引に欠かせない、書類関係や契約関係を扱うような仕事に携わっている人たちです。
つまり、営業職は、法律的な知識より『交渉力』の方を重要視しているんです。
宅建は持っているけど、実務で使えるかどうか不安な方は、最初は営業職から入るのがいいかと思います。
年齢は関係ない?
「いくら宅建の資格があるからといっても、年齢が高いんじゃ、なかなか採用されないんじゃないの?」と思われるかもしれません。
個人的には、何をするかによって、違ってくるんじゃないかと思います。
上記でも解説しているように、不動産の営業職は宅建の知識よりも『交渉力』なんです。
つまり、年齢が高くても、それまでに培った営業経験が豊富で、「即戦力になりそうだな」と思っておもらえれたら、宅建の知識はそこまで重要視されません。
一方で、事務職は違います。
事務職は不動産取引に使われる書類や、契約関係に携わることが多いんです。
どのような文言を載せるべきなのか、どういった言い回しをすべきなのかというのも考えなくてはいけません。
そのため、年齢が高く、未経験だと採用されるのは難しいかと思います。
じゃ、宅建は持っているけど、年齢が高いと、事務職への転職はできないの?と思われるかもしれませんが、実はそんなこともないんです。
なぜなら、宅建士にしかできない仕事があるからです。
宅建士が不足して、この宅建士にしかできない仕事をして欲しいために、事務職を積極的に募集している会社もたまにあります。
年収ってどれくらい上がるの?
宅建を持っているとどのくらい年収が上がるの?と疑問に思う方もいるかもしれません。
めちゃめちゃ上がることを期待していたら、すみません。そんなに上がりません。
というのも、年収が上がるというのは、資格手当がつくからなんです。
僕が見てきた中では、宅建手当を毎月2万円としている会社が多かったです。
めちゃめちゃというほどでもありませんが、それでも毎月2万円は大きいですよね。
年にすれば、24万円がプラスされるなら、生活も助かりますよね。
宅建があると採用されやすい職種ってあるの?
「宅建の資格ってやっぱり不動産業界でしか需要がないんだろうか?」とそんな疑問もあるかもしれません。
ですが、そんなこともないんです。
不動産業界は喉から手が出るほどほしがっている
宅建は、不動産取引に必須な資格です。
なので不動産業者は、喉から手が出るほど、欲しがっているのは事実です。
これは、宅建資格の独占業務が関係しているからなんです。
すでに宅建をお持ちの方は知っているかと思いますが、不動産取引において宅建士にしかできないことが3つあるんです。
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 37条書面(契約書)への記名・押印
上記の3つは、宅建士にしかできません。
たとえ、社長でも、総理大臣でもできません。
宅建士の資格がある人にしか、できないことなんです。
宅建士以外の人が行ってしまうと、違法になってしまいます。
つまり、この3つのことができる『宅建士』がいないと、不動産取引ができないんです。
※それと、余談ですが、事務所ごとに5人に1人以上の割合で、専任の宅地建物取引士をおかなければならない、という決まりもあるので、
- 他業種の企業が、これから宅建業を始める
- これから各地に、事務所を展開させようとしている不動産会社
そういったところだと、かなり優遇されるんじゃないでしょうか?
宅建士がいないと、事務所が持てませんからね。
不動産業界以外で採用されやすい職業
宅建士の資格は、広い法律知識が求められるので、その必要性は何も不動産業に限ったことではないんです。
- 金融業
- 建設業
など。
そのほか、不動産部門のある企業でも需要があるかと思います。
というのも、不動産を資産として所有する個人や企業が多いので、その辺の専門知識について詳しい人の存在というのは大きいんです。
僕は未経験で、不動産の営業職に就きました
宅建の資格があるとはいえ、実務は未経験。
そんなフリーター上がりの、僕を雇ってくれるところなんてあるんだろうか?当時はそんな不安を抱えていました。
ですが、そんなことは考えすぎでした。
1社目に応募した、不動産会社で即採用されたんです。結局、仕事内容がきつくて2週間で退職しましたが、、、。
そして、その後も、
2社目:不動産仲介の会社でしたが、即採用。
3社目:最後は東証1部上場の不動産投資会社でしたが、正直今までと雰囲気が違い、これは場違いかも、、、と思っていました。
ですが、選考は順調に進み、2次面接までいって採用。
そんなこんなで、不動産業界にどっぷり浸かってきたわけですが、そんな僕が言えることは、宅建資格があるからといって、いきなり実務で使えるなんてことはほぼありません。
実際の現場では、宅建試験に出てこないようなことが、たくさんあるからです。
実際の現場でいろいろ教えてもらいながら、仕事を覚えていくことになるので、自分にプレッシャーをかけなくてもいいんです。
宅建資格を持っていない人でも、宅建資格を持っている人より、法律に詳しい人はたくさんいます。
なので、宅建資格があるからといって、あれもこれもと深く抱え込まないことが一番だと思います。
抱えすぎて行動できないなら、せっかく頑張って取った宅地建物取引士の資格がもったいないと思いませんか?
まとめ
不動産取引において、『宅地建物取引士』の資格は必須です。
そのため、宅建士の需要が高く、不動産業界では喉から手が出るほど欲しい人材なんです。
「未経験だから、、、」と不安になる気持ちもわかりますが、未経験だからといって、何もしなければ、いつもでたっても未経験者のままなんです。
未経験者から卒業するためにも、宅建の資格を生かして、思い切って飛び込んでみるのはどうでしょうか?
ということで、今回は以上です。
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