「〇〇くん、△△さんのことなんだけど、いつも定時に帰れていないから、△△さんの仕事をフォローしてあげてよ」
と言われても、自分だって仕事があるのに、なんで自分が?
と思われる方も、多いのではないでしょうか?
実はフォローというと、勘違いされる方が多いのですが、フォローとは『手伝いをする』ということなんです。
なので、『代わりに仕事をする』ということではないんです。
この記事では、仕事が遅い人のフォローの仕方を解説しています。
この記事を読み終えると、フォローすることの意味がわかり、どういう立ち回りをすればいいのかがわかるようになると思います。
本記事では、下記の内容を解説します。
- 仕事が遅い人のフォローの仕方
- フォローなので必要以上のことはしない
- 将来のステップアップ
仕事が遅い人のフォローの仕方
『フォロー』と聞くと一緒になって仕事を片付けるという印象ですが、それは本質ではないんです。
フォローをするというのは、サポートをするということでして、要は仕事の仕方を教えてあげることがメインなんです。
以下に、その方法をいくつかご紹介しています。
方法①:優先順位を伝える
仕事が早いあなたから見てわかると思うのですが、仕事が遅い人は優先順位をつけるのが苦手なんです。
優先順位がつけられないから、要領が悪く、結果的にいつまでたっても仕事が終わらない。
仕事が遅い人を見ていて、「要領が悪い」とか「今やるべきなのはそこじゃないだろ」とか、思うところが多々あるのではないでしょうか?
それはあなたが仕事を理解し、優先順位をつけることができているからなんです。
仕事が遅い人は、そのことに気がついていません。
もしかしたら、優先順位をつけられるほど、仕事に余裕がないのかもしれません。
仕事が遅い人に、優先順位の付け方を教えてあげるだけでも、改善にいっぽ近づくことができますよ。
方法②:取り掛かる順番を教える
仕事が遅い人の中には、仕事に取り掛かる順番がわかっていない人もいます。
例えば、カレーを作るときでも、一般的にお肉と野菜を炒めてから、お水を入れて煮込みますよね。その後にカレーのルーを入れます。
例えがわかりづらくてすみません。要は、『〇〇が終わってから△△に取り掛かる』ということ。
この順番を間違えてしまうと、大きな時間ロスになることもあります。
仕事が遅い人はそのことに気がついていないことがあるので、取り掛かる順番を教えてあげるだけでも、仕事の速さが変わると思いますよ。
方法③:報告をこまめにさせる
仕事を肩代わりする必要はありません。指示さえ出してしまえば、あとはこまめに報告させるようにしましょう。
こまめに報告させる目的は、2つあります。
- 一つは、本人の中で仕事を一区切りさせてあげること
- もう一つは、あとでミスが発覚して、手遅れにならないように、その都度確認すること
全て終わらせた後に、ミスが発覚すると、全部やり直すってなったら大変ですし、時間ももったいないですよね。
その都度、確認しないといけなくなるので、当然確認する方は負担が大きくなります。
それでも、あとでミスが見つかったときに、全て修正するよりは断然いいと思います。
方法④:一つのことに集中させる
集中力を散らさないために、ひとつのことに集中させてあげましょう。
仕事が遅い人は要領がよくないので、やることが多いと感じると、気が散ってしまいます。
そして、時間もかかり、挙げ句の果てにミスを連発してしまうんです。
なので、集中してもらうために、やることを極力減らし、ひとつのことに集中させてあげることも必要です。
だからといって、あなたが代わりに仕事を引き受けるのではなくて、優先度の高いものから取り掛かるように指示するだけです。
「この案件は期限が近いから、他の案件は後にして、今はこの案件に集中して」と伝えるだけです。
フォローなので必要以上のことはしない
職場で仕事が遅い人がいると、上司から「フォローしてあげて〜」と言われることもあるかと思います。
このとき、よくある勘違いが、『代わりに仕事をしなければ』という考えです。
フォローはあくまでもお手伝いなので、代わりに仕事をする必要はありません。
仕事が遅い人のお手伝いをするだけでいいんです。
優種なあなたが代わりに仕事をすることで、仕事はミスなく早く終わるのかもしれません。
ですが、それでは、本人が成長しないので、またフォローする羽目になってしまいます。
フォローするときは、仕事の仕方をメインに教えてあげるのがいいです。
仕事の仕方さえわかれば、今後フォローする必要もなくなるんじゃないでしょうか。
簡単なことではありませんが、フォローを頼まれるということは、あなたの仕事の仕方が認められているということなんです。
自分で仕事の優先順位がつけられ、段取りよく仕事をこなしている、そんなできる人に育てて欲しいから、あなたにお願いしているんです。
将来のステップアップ
自分自身のためにもなる
仕事が遅い人のフォローをするのは、気が進まないかもしれませんが、なにも悪いことばかりではありません。
普段、何気なくこなしている仕事も、人に教えるとなると、なかなかうまく説明できないこともあります。
それはあなたの今までの経験だったり、過去の失敗から学んだことで、体に馴染んでいるからなんです。
そのため、何も意識しなくても自然とできることであって、それを言葉にするのは案外難しいんです。
振り返ってみると、実は自分もよくわかっていなかったことや、新しい気付きが得られることもあります。
仕事を再確認するという意味でも、いい機会なんじゃないでしょうか。
部下を待つときのための練習
あなたに部下ができると、上司のあなたがその部下にいろいろ教えてあげないといけませんよね。
部下に仕事を教えるのも上司の仕事なわけで、人に物事を教えるのって、簡単ではないんですよね。
いうことを聞いてくれなかったり、ミスを連発したり、仕事が遅かったり。
今あなたがフォローしている人と、同じ状態になるかもしれません。
将来の部下に教えるつもりで、フォローするのはどうでしょうか?
まとめ
「なんで自分が」と思われるかもしれませんが、人を育てることは簡単ではありません。
確かにめんどくさいことではありますが、会社からしたら人を育てることはすごく重要なことなんです。
『仕事ができる人』にしか任せられないことなのです。
将来につながるいい経験だと思って前向きにいきましょう。