部下の仕事スピードが遅い。
今のままでは新しい仕事を任せるのは難しい。
この記事では、部下の仕事スピードをアップさせる方法について解説しています。
部下にはどんどん仕事を任せて、ステップアップしてほしいと願う上司の方の参考になれば幸いです。
本記事では、下記の内容を解説します。
・仕事が遅い部下の特徴と対処法
・部下にとって基本はめんどくさい?
・具体的な対処法(経験談)
この記事を書いている僕は、不動産投資会社で4年間勤務していました。
部下の辛さや、上司の大変さを経験してきました。
今回は『部下の仕事スピードを上げる方法』について解説していきたいと思います。
仕事が遅い部下の特徴と対処法
仕事が遅い部下の特徴と対処法についてみていきましょう!
仕事が遅い部下の特徴
僕が経験した中で、仕事が遅い部下には下記のような特徴があるんじゃないかと思います。
- すぐテンパる
- メモを取らない
- 仕事を理解していない
- はっきり意見が言えない
- 優先順位がつけられない
- デスク周りがもので散乱している
いかがでしょう?
部下の仕事スピードに悩んでいる上司の方は、思い当たる節があるんじゃないでしょうか?
仕事ができる人にとっては、上記のことって当たり前のことだと思いますよね。
ところが、仕事が遅い人にとって、この当たり前のことができないんです。
逆にいうと、この当たり前のことができれば、今より仕事のスピードを上げることができるんです。
仕事が遅い部下への対処法
仕事が遅い部下への対処法は、仕事の基本を教えることだと思うんです。
- 仕事に集中する
- 整理整頓を心がける
- メモを取る習慣をつける
- 優先順位をつけて取り組む
- 意見があるならはっきりという
- 仕事を理解し全体像をイメージする
家を立てるときもそうですが、土台をしっかり固めないと、その上に家を立てることはできません。
仕事の基本が土台になって、その上に経験を積み上げていくことが、成長につながります。
あなたの部下は仕事の基本ができているでしょうか?
もし、「できていないかも」と思われるなら、時間はかかるかもしれませんが、まず基本から教えることから始めるのがいいかと。
仕事が早い部下の特徴
仕事が遅い部下がいる一方で、仕事が早い部下もいますよね?
仕事が早い部下と、仕事が遅い部下ってどこが違うのでしょうか。
仕事が早い部下には下記のような共通点があるんじゃないでしょうか。
- 優先順位をつけて仕事に取り組んでいる
- 一人でやろうとせず、周りに協力を依頼する
- 仕事の流れを理解し、逆計算で仕事に取り組んでいる
- メモを取ることを意識して、同じことを何度も確認をしない
- デスクの上は整理整頓されていて、探し物に時間をかけない
ピンときた方もいるかもしれません。
そうなんです!
仕事が早い部下は基本がしっかりできているんです。
基本的なことがしっかりできているからこそ、結果として仕事を効率よくこなしていけるんです。
部下にとって基本はめんどくさい?
上司にとって、仕事の基本がどんなに重要かわかっていますが、部下からしたら「基本なんてめんどくさい」と思われているかもしれません。
というのも、僕が最初にもった部下が、そういった考えだったからです。
- バリバリ仕事がしたい
- 大きな契約をとりたい
- みんなの役に立ちたい
- 早く結果を出して認められたい
早く認められたいと思う部下の気持ちもわかります。
ただ、気持ちが先走っても、結果につながらないんですよね。
特に最初の頃は、結果を求めがちになります。
そのため、結果までのプロセスを見落としてしまうんです。
また、基本ができたとしても、上司や周りにはそのことが伝わりますが、部下自身は実感が持てないことがあります。
なので、一つできることが増えたら、その都度褒めてあげましょう。
実のところ、部下本人は「こんなことやってて、本当に仕事ができるようになるんだろうか?」と不安になっていることが多いんです。
部下本人にも今やっている取り組みで、ちゃんと成長しているんだよと伝えてあげる。
成長していることを伝えることで、部下本人も自分の成長に実感を持つことができるんです。
具体的な対処法(経験談)
僕も仕事が遅い部下をもった経験があります。
最初は教えてもいうことを聞いてくれませんでした。
そこで、僕が取り組んだことをいくつか紹介したいと思います。
教えるのではなく、質問する
いくら教えても、いうことを聞かないので、教えるのではなく、質問することにしました。
例えば、「仕事の全体像を把握することが大事」と教えるのではなく、
- 審査は終わった?
- 次は何をするの?
- その次は何をするの?
- 最終的にどう持っていくの?
と、こんな感じで質問していきます。
ここで、全体の流れを把握できていない部下は、次に何をすればいいかわからず、言葉につまります。
そこで、「次はこうすんだよ」と伝えることで、次は何をすればいいのかがわかるようになります。
仕事の流れを一つひとつ質問していき、部下自身が仕事の流れを意識するようになるというメリットがあります。
ただ教えるだけでは、仕事の流れってイメージしにくいんですよね。
実際に部下自身が仕事の一つひとつを意識しながら取り組んでいくことで、身をもって仕事の流れを経験でき、イメージもしやすくなるんです。
最初から最後まで全部任せてみる
仕事を部分的・段階的に任せると、点と点を線で繋げられない部下もいます。
そんな部下には、最初から最後まで一通り仕事を任せてみるのが効果的です。
例えば、「この案件、〇〇くんに全部任せるから、◯月◯日までに完成させておいて」と、全てを任せます。
もちろん、時間もかかるし、完璧にはできないかもしれません。
ただ、これをやる目的は部下自身に仕事の流れを経験させることなので、完璧にできなくてもいいんです。
仕事の流れを一度経験させることで、部下本人が自分に足りないものに気がつければ、目標達成です。
部下からの質問に答える
仕事を進めていく中で、わからないことがあると部下は質問してきます。
その際に、質問を後回しにしてしまうと、部下からの信頼を失うことになりかねません。
というのも、部下が頼れるのは上司しかいないんです。
上司が部下に対して向き合わないと、部下もこちらを向いてくれません。
「忙しいから」という理由もあるかと思います。
例えば、部下を5人もつ上司なら、1対5で部下一人に時間をかけられないということもあるかもしれません。
ですが、たとえ部下を何人もっていたとしても、部下からしたら上司はあなたしかいないんです。
部下も上司も同じ方向を向いていない状態では、話も通じませんし、信頼関係を築くのも難しいんです。
忙しくて相手にしている時間がないときは、今忙しいことを伝えましょう。
まとめ
仕事が遅い部下の多くは、仕事の基本ができていないのが原因なんです。
それなのにも関わらず、仕事が遅い理由を仕事の量が多いからと考えがち。
そして、仕事の基本よりも、結果を出せる方法を知りたがろうとします。
それもそのはず、仕事を理解していないのですから、プロセスが結果につながることを知らないんです。
基本を理解していない部下には、一通り任せてみるのが効果的です。
『百聞は一見に如かず』でして、部下本人が実際に体験することで、大きな変化が期待できるかと。
ということで、今回は以上です。
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