資格があると転職に有利って本当?
就職に有利な資格って、どんな資格があるんだろう?
この記事では、転職する際に、資格があると有利なのかどうか、について解説しています。
「転職を考えているので、これを期に資格の勉強でも始めてみようかなぁ」そんな方の参考になれば幸いです。
本記事では、下記の内容を解説します。
- 資格があると転職に有利なの?
- 転職を有利に導いてくれる資格たち
- 資格を取得する上での注意点
この記事を書いている僕は、不動産業界で6年間勤務していました。
元はフリーターで、そこから資格を取得し、転職に成功しました。
そこで、今回は『資格があると転職に有利なの?』について解説していきたいと思います。
資格があると転職に有利なの?
資格があると転職に有利だと思われがちですが、本当に有利なんでしょうか?
資格があるからといって、必ずしも有利とは限らない
資格があるからといって、一概に転職に有利とは限らないんです。
なぜなら、資格の種類が星の数ほどあるように、その資格を必要としている、業種や職種もたくさんあるんです。
例えば、
- 金融関係なら簿記
- 事務職ならMOS資格
- 不動産業なら宅地建物取引士
など。
このように、どの資格が、どの職業で必要なのかを、しっかり見極めないといけないんです。
つまり、『資格があるから転職に有利』なのではなく、『その業界に必要な資格があると有利』ということなんです。
資格を取る基準は、これから何をやりたいか
資格を取ろうと思ったときに、「どんな資格が、転職に有利なんだろう?」と考えていませんか?
ですが、どの資格が、転職に有利なのかではなく、就きたい職業に、どの資格が必要なのか、を考えることの方が先なんです。
例えば、
- 医療関係の仕事につきたいなら、医療事務の資格を検討してみる
- 将来は飲食店を開きたいなら、調理師の資格を検討してみる
- 将来独立したいなら、独立系の資格(社労士や税理士など)を検討してみる
具体的に、やりたいことが、決まっていなくてもいいんです。
『自分が、これからどうなっていきたいか』、その将来のビジョンを持つことが大事なんです。
将来やりたいことで、今の自分に足りないものは何か。
その足りないものを、補ってくれる知識や、スキルはどんな資格からなら、習得できるのか。
そういった、見方も資格を取得する上で、必要なことだと思います。
資格がないとできないこともある
主に国家資格に多いのですが、その資格の所有者にしかできない、『独占業務』というのがあります。
例えば、不動産業で言えば、『宅地建物取引士(宅建士)』という資格。
この、宅建士にしかできないことが、3つあります。
①:重要事項の説明
②:重要事項説明書への記名・押印
③:37条書面(契約書)への記名・押印
これが、宅建士の資格所有者にしかできない、独占業務になります。
このほかにも、社労士や税理士、司法書士、弁護士といった資格には、それぞれの『独占業務』があります。
転職を有利に導いてくれる資格たち
上記でも解説しましたが、業種や職種によって、必要な資格は違います。
下記では、どの業種にどんな資格があると、就職できる確率が高いのか、その一部を紹介したいと思います。
下記の内容は、僕が実際に見聞きしたことや、不動産投資会社で勤務していた時に得た情報と、インターネットで調べたものです。確実性を保証するものではありませんが、参考程度にしていただければ幸いです。
不動産関係ならこれ!
- 不動産鑑定士
- 管理業務主任者
- 土地家屋調査士
- マンション管理士
- 建築士(1級・2級)
- 宅地建物取引士(宅建士)
など
中でも、おすすめなのは、宅地建物取引士です。
というのも、資格手当もつきますし、何より、宅建士の独占業務のひとつ『重要事項の説明』が、とてつもなく大きいんです。
重要事項の説明がないと、不動産の契約ができない決まりなので、不動産会社ならのどから手が出るほど、ほしがるはずです。
金融関係ならこれ!
- 簿記
- DCプランナー
- 証券アナリスト
- ファイナンシャル・プランナー(FP)
など
金融関係の事務職なら、簿記で十分かと。
保険の営業や、将来の独立も視野に入れるのであれば、ファイナンシャル・プランナー(FP)もあった方がいいかと思います。
なお、ファイナンシャル・プランナーには、民間資格のAFPとCFPというのがあります。
独立開業するなら、継続教育ができるAFP資格または、CFP資格の取得も検討した方がいいかと思います。
飲食関係ならこれ!
- 調理師
- 管理栄養士
- 防火管理者
- 食品衛生責任者
- フードコーディネーター
など
僕も調べて知ったのですが、飲食のお店を開く際、場合によっては『防火管理者』の資格が必要とのことです。
ちなみに、調理師の資格がなくても、飲食店は開けるそうです。
医療関係ならこれ!
- 医療事務
- 看護助手
- 登録販売者
- 調剤薬局事務
など
人気なのが、医療事務ではないでしょうか?何年か前に、テレビのCMでよく見かけていました。
また、登録販売者の資格があれば、ドラッグストアでの就職も、有利になるんじゃないでしょうか?
将来、独立開業を狙うならこれ!
- 税理士
- 会計士
- 司法書士
- 中小企業診断士
- 社会保険労務士
など
独立開業ができて、社会的信用度も高い資格です。
その分、資格の取得には、膨大な時間と多額な費用がかかります。
そして、資格を取得した後の、年会費もなかなかなものです、、、。
なお、医師や薬剤師のような、専門学校を卒業する必要のある資格は省いています。
資格を取得する上での注意点
僕も宅建士とファイナンシャル・プランナー2級(AFP)の、2つの資格を持っています。
その上で伝えたいことは、資格は取得して終わりではなく、むしろ取得してからがスタートなんです。
というのも、資格試験って、その分野の基礎的な知識や、スキルを習得させるものだと思うんです。
つまり、基礎的なことがわかったからといって、実践で通用するとは限らないんです。
なぜなら、実戦では、応用力がものをいうからです。
そのため、資格があっても、就職できない理由の多くは、『実務経験がない』ことなんです。
もちろん、就職しなければ、実務経験なんて積めるはずもないので、もはや『ニワトリが先か、卵が先か』状態。
その辺のことは、また別の機会に話すとして、伝えたいことは『資格を取得するということは、舞台に立つことを認められた』ということなんです。
つまり、資格を取得した時点で、あなたは観客ではなく、舞台の上に立つ演者なんです。
舞台に立てれるからといって、上手に演技できるとは限りません。
どの舞台で、どんな演技をするかは、これからの努力次第です。
※宅建を勉強してみようかなという方には、下記の記事もチェックしてみてください。
まとめ
転職で、資格が有利に働くこともあります。
ですが、必ずしもというわけではありません。
資格を取得する際は、『どんな仕事に就きたいのか』、『その仕事に必要な資格は何か』というところまで、踏まえる必要があるんです。
自分をうまくアピールすることができれば、実務経験がなくても、採用される可能性は十分にあります。
というのも、『資格を取得してからも、貪欲に学ぶ意思があるかどうか』というところを、重要視する経営陣もいるからなんです。
また、忙しい仕事生活の中で、どのように資格取得の勉強をしていけばいいのか。
隙間時間の使い方にも、工夫が必要です。
資格試験日までのスケジュールを組むことも、資格を取得する上でのひとつの心得です。
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ということで、今回は以上です。
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