・賃貸契約のときに連帯保証人が必要ですと言われたけど、保証人と連帯保証人は違うの?
・連帯保証人がいない場合はどうすればいいの?
こんな疑問にお答えします。
本記事では、下記の内容を解説します。
- 保証人と連帯保証人の違い
- 連帯保証人がいないとき
保証人と連帯保証人の違い
保証人と連帯保証人って似ていてどこが違うのかわかりにくいですよね。
ですが、言葉は似ていても内容は全く違います。
正直、この違いを知らないと危険です。
保証人と連帯保証人の違いについて
保証人と連帯保証人には大きく違うところが2つあります。
それは、連帯保証人には2つの抗弁権がありません。
①催告の抗弁権
②検索の抗弁権
催告の抗弁権と検索の抗弁権とは、例えばあなたがAさんの保証人になったとします。
Aさんが家賃100万円滞納しているとして、大家さんがAさんの家賃滞納に困って直接保証人のあなたのところに請求にきたとします。
大家さん:Aさんが家賃を支払ってくれないので、保証人のあなたが支払ってください。
あなた:そうでしたか、でも私に請求する前に、先にAさんに請求してください。(これが催告の抗弁権)
後日
大家さん:Aさんに請求したら、お金がないって言われたので保証人のあなたが支払ってください。
あなた:そう言えばAさん、前に通帳の写メを送ってきて自慢してましたよ。こんなにたくさんお金があるって。これがその写メです。Aさんに本当にお金がないか調べてみたらどうですか?(これが検索の抗弁権)
※この場合、Aさんがお金を持っているということをあなたが証明する必要があります。
催告の抗弁権と検索の抗弁権は簡単にいうとこんな感じです。
つまり、保証人だと正当な理由があれば大家さんの請求をつき返せますが、連帯保証人はつき返せません。
ですから、連帯保証人になった場合「お金返して」と言われたら拒むことができなくなります。
友人から連帯保証人になってと言われたら、よく考えて返事しましょう。
連帯保証人になるリスクについて
連帯保証人とはその名の通り、借主と連帯して保証するということです。
つまり、借主=連帯保証人とみなされます。
これは、家賃の問題だけではなく、退去の時の原状回復など、借主の債務=連帯保証人の債務でもあります。
なので連帯保証人になってくれた人に感謝するのと迷惑かけないようにしたいですね。
連帯保証人がいないとき
連帯保証人になってくれる人が見つかったとしても、その人が連帯保証人として認めてもらえないことがあります。
連帯保証人として認めてもらえない人とはどんな人でしょうか。
連帯保証人になれない人とは?
連帯保証人になれない人とは、借主との関係性が薄い人や支払能力が低いと判断される人です。
『借主=連帯保証人』と先ほどお伝えしました。
連帯保証人とは借主が家賃滞納やトラブルなどを起こしたとき、大家さんが借主と連絡が取れないときなど、借主に代わって連帯保証人に対応してもらうこともあるので、下記の項目に該当する人は連帯保証人として認められにくいです。
・収入が低い
・遠方に住んでいる
・借主との関係が薄い(3親等以内の親族ではないなど)
・年齢が高く定年が近い
・過去にカードなどの支払いで遅延や延滞歴がある
保証会社を利用する
親には頼めないとか、頼める人がいないようなときは保証会社を利用するのもいいでしょう。
今はどちらかというと、連帯保証人をたてるより、保証会社を利用することが多いです。
これは、家賃を滞納したときでも保証会社が代わりに支払ってくれるので、連帯保証人に請求するより手間が省けます。
大家さんとしても、保証会社が対応してくれるので手間もはぶけますし安心できます。
保証会社加入が必須といている大家さんもいます。ただ、初回保証委託料や更新料といった費用がかかることに注意が必要です。
まとめ
保証人と連帯保証人は似ていますが、違うものです。
連帯保証人が見つからない場合は保証会社を利用しましょう。
最近の保証会社はクレジット払いでも可能なところがあるので、家賃を払ってポイントも貯まるのは嬉しいことですよね。
保証会社によって使えるカードが違いますので、詳しいことは担当の営業マンに相談してみるのが良いでしょう。