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【部下は何も言わない】上司が把握しておきたい、部下が退職する前に起こる11個の前兆

2021年1月26日

 

最近部下の様子がなんだかおかしい。もしかしたら退職を考えているのでは!?それは困るので、退職するときの前兆についてもっと詳しく知りたい。期待している部下だし、引き止めたい。もし、今回引き止めることができたとして、今後同じことを繰り返さないためには、どうすればいいの?

 

最近部下の様子がなんだかおかしい、、、突然「退職します」なんて言い出すんじゃないと不安。

 

部下が退職を決意したときの前兆を、いち早くキャッチすることで、不安の現実化を未然に防ぐことができるかもしれません。

 

本記事では、下記の内容を解説します。

 

  • 部下が退職するかもしれない、その前兆とは
  • 部下が退職しそう、どんな対処をすれば、、、
  • 上司が普段から心がける、たった一つのこと

 

この記事を書いている僕は、不動産投資会社で4年間勤務していました。

 

不動産業界は人の出入りが多い業界です。僕はこの4年間で、多くの退職者をみてきました。

 

その中で、今回は『部下が退職を決意したときの前兆』について解説していきたいと思います。

 

部下が退職するかもしれない、その前兆とは

 

僕がこれまでに見てきた中で、退職する人に共通して、下記のような前兆があります。

 

前兆①:消極的になった

前兆②:引き継ぎを始める

前兆③:資格の勉強を始める

前兆④:不満を言わなくなった

前兆⑤:会社を休む日が増えた

前兆⑥:周囲と接する態度が変わった

前兆⑦:デスク周りがキレイになった

前兆⑧:退職する予定の人とよく話をする

前兆⑨:指示したことに対して反論しなくなった

前兆⑩:上司から依頼された仕事を他の人に振るようになった

前兆⑪:今まで関心のなかったことに関心を持つようになった

 

上記の中で、「ハッ」と思い当たる方もいるんじゃないでしょうか?

 

それでは、どういうことかをひとつずつ見ていきましょう。

 

前兆①:消極的になった

今まで積極的に仕事に取り組もうと、熱いやる気を感じていたのに、それが突然、熱が冷めたかのように、何もしなくなった。

 

原因は、「これ以上頑張っても無駄」と悪魔のささやきが聞こえているからです。

 

次の就職先のことを考えているにかもしれませんし、なんとなく毎日を過ごしているのかもしれません。

 

部下が急に消極的になったときは、『最近やる気がないなぁ』で片付けず、何か悩んでいることはないかとか、注意深く観察してみましょう。

 

前兆②:引き継ぎを始める

後輩に仕事を教えているのかと思いきや、自分の仕事を後輩に引き継ぎしている、、、。

 

そんな衝撃的な現場を目撃してしまったら、心の準備をしたほうがいいかもしれません。

 

引き継ぎするということは、よほどの覚悟を決めたか、あるいは次の職場がもう決まったかのどちらかです。

 

前兆③:資格の勉強を始めた

部下から「スキルアップのために資格を取ろうと思うんです」と言われたときは注意が必要です。

 

今の会社で出世するためのスキルアップなのか、それとも転職するためのスキルアップなのか、どちらなのかがわかりません。

 

出世のためのスキルアップなら喜ばしいことですが、そうじゃなかったら悲しいですね。

 

前兆④:不満を言わなくなった

今まで「残業が多い」とか「給料が安い」とか、不満を言っていた部下が、ある日急に不満を言わなくなった。

 

「あいつもやっと仕事がどういうものかわかってきたな」と感心している場合ではありません。

 

確かに、仕事に慣れてくると、不満を言わなくなることはあります。

 

ですが、もう一つ考えられる理由があります。

 

それは「もう辞めるから、どうでもいいや」です。

 

このように、会社に対して『諦めモード』のときは不満も言わなくなるので、注意しましょう。

 

前兆⑤:会社を休む日が増えた

今まで会社を休むことなんて、ほとんどなかった部下が、頻繁に休みを申請するようになった。

 

しかも連休を。

 

連休を申請する理由には、下記のようなことが考えられます。

■転職活動に専念するため、まとまった休みが必要

■他に力を入れたいことがあるため、まとまった休みが必要

■実家に帰ってゆっくり考えたいから、帰省するためにまとまった休みが必要

 

いずれにしても、連休を申請してきたときは、自分の身の振りを考えようとしている可能性があります。

 

前兆⑥:周囲と接する態度が変わった

以前はピリピリしていたり、イライラして機嫌が悪かった部下が、急に落ち着いたり、イライラすることがなくなり、余裕を持つようになったら注意が必要です。

 

ピリピリしたり、イライラするのは抱え込んでいるものを、うまく処理しようと踏ん張っているからなんです。

 

退職を決めたら、肩の荷が降りたというか、今までのように抱え込むものがなくなるので、ピリピリもイライラもしないんです。

 

前兆⑦:デスク周りがキレイになった

いつもは整理整頓ができていない部下が、急に整理整頓を始めたら黄色信号です。

 

『立つ鳥後濁さず』でして、「最後くらいは身の回りをキレイにしておくか」と考えるのが、退職を決意した人の心理です。

 

特に注意が必要なのは、昔を振り返るように懐かしそうに整理整頓をしている人です。

 

すでに、退職することを決意している可能性があります。

 

前兆⑧:退職する予定の人とよく話をする

退職を考えている人は、退職したいという気持ちと、退職したあとはどうすればいいのか、というふたつの気持ちの間を行ったり来たりしています。

 

そこに退職が決まった人が現れたら、相談して情報を得ようとするのが自然です。

 

すでに退職が決まっている人に頻繁に話しかけるようなら、注意が必要です。

 

前兆⑨:指示したことに対して反論しなくなった

以前は、もっと自分の考えを持っていて、「こうしたほうがいいんじゃないですか?」と意見してきたのに、最近では自分の意見を主張しなくなったら注意が必要です。

 

自分の意見を主張するということは、会社をよくしようとする意気込みでもあります。

 

つまり、意見を主張しないということは、意気込みがなくなったということです。

 

仕事に対する意気込みがなくなると、待ち受けているのは『退職』の二文字です。

 

前兆⑩:上司から依頼された仕事を他の人に振るようになった

以前は、上司から依頼された仕事は、責任を持って取り組んでいたにもかかわらず、それを他人に振るのは、引き継ぎの一種です。

 

上司から引き止められずに会社を辞める方法として、『会社での自分価値を下げる』という方法があります。

 

仕事を他の人に振るということは、自分にしかできないことを、他の人でもできるようにしておくことで、スムーズに退職しようとする狙いがあるんです。

 

前兆⑪:今まで関心のなかったことに、関心を持つようになった

『有給休暇の残日数』や『ボーナスの有無』など、

 

今までさして興味がなかったのに、急に興味を持ち始めたら注意が必要です。

 

有給休暇をどう消化しようかとか、どうせなら、ボーナスだってもらいたい。

 

部下が普段興味を持たないようなことに、急に興味を持ち始めたら注意するようにしましょう。

 

部下が退職しそう、どんな対処をすれば、、、

 

「部下が退職しそう、、、」そんなときだとしても、落ち込んでいる場合ではありません。

 

上司たるもの前を向いていなくてはいけないんです。

 

この場合とるべき手段は二つです。

①:部下との面談を実施して、引き止めにのり出す

②:潔くあきらめて、部下が抜けた後の穴埋めに走る

 

《①の面談を実施する場合》
部下の抱えている不安をヒアリングして、どのように対処していくことが、部下にとって最適解なのか、上司と部下ですりあせることが必要です。

 

《②の穴埋めに走る場合》
今残っている部下も同じようなことにならないために、注意して部下を観察することが必要です。一人の退職をきっかけに、後に続く人が出ないとも限りません。

 

なお、下記の記事では『部下の様子がおかしい原因』について解説していますので、よろしければ参考にどうぞ。

 

参考記事:»»【見落とし厳禁】部下の様子がおかしい原因【部下からの5つのサイン】

 

上司が普段から心がけるたった一つのこと

 

上司が普段から心がけることはたった一つです。

 

それは『部下の観察』です。

 

実は、部下は何か困ったことがあったときや悩みがあるときは、上司にサインを送っているんです。

 

部下からのサインや仕事上の異変に気がつかないのは、部下をしっかり見ていない証拠です。

 

部下だって自分を見ていない上司に、ついていこうとするでしょうか?

 

上司にも言い分があるかもしれません。

  • 部下と違って、たくさんの仕事を抱えているんだ
  • 部下だって一人じゃない、大勢いるんだ

と、言いたくなるかもしれません。

 

ですが、部下からしたら、上司はあなた一人なんです。

 

あなたが見ないで、誰が見るんですか?

 

普段から部下のことをよく観察していると、部下の異変にもいち早く気がつきますし、そもそも、異変なんて起きないかもしれません。

 

もちろんただ観察するだけじゃなくて、ときには褒めてあげたり、ときには叱ってあげたりしましょう。

 

まとめ

 

僕がこれまでに見てきた、退職する人の前兆11個でした。

 

思い当たるところもあれば、思い当たるところがないのもあるかもしれません。

 

しかし、退職を考えている人は必ずといっていいほど、何かサインを出しています。

 

そのサインに気がつくことができるのかどうかが重要です。

 

また、退職の意思を固めた後に気がついたとしてももう遅いんです。

 

部下からのサインは下記の記事でも紹介していますので、興味ある方はチェックしてみてください。

参考記事:»»【見落とし厳禁】部下の様子がおかしい原因【部下からの5つのサイン】

 

 

ということで、今回は以上です。

 

 

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